あけましておめでとうございます。2013年01月01日 00時07分

本年もよろしくお願いします。

もはや年刊ベストを発表するだけのブログとなりつつあります(^_^)

昨年は、「失踪入門 人生はやりなおせる!」(吾妻ひでお)から「宇宙軍士官学校-前哨(スカウト)-2」まで146冊を読了しました。

昨年1年間のベストですが、「舟を編む」(三浦しをん)です。
ベストセラーなので紹介するまでもありませんが、辞書を作る話です。なんと言いましょうか、活字好きのココロにど真ん中ストライクで、狙って取れる本屋大賞という本です。
もし、あなたの寿命があと半年と言われたらどうしますか?この本の登場人物だったら「もっと全力で辞書を作る」と答えるに違いありません。ああ、なんでこの手の話に弱いんだ、自分。

冊数で多かったのは、米澤穂信の本を集中して読みました。「氷菓」から始まる一連のシリーズでブレイクしましたが、軽い謎解きって、トレンドなんでしょうか。
拾いモノ?だったのは上田早夕里「ラ・パティスリー」に始まる菓子店・ケーキ屋を舞台にしたシリーズ。がっつり系のSFの人だと思っていましたが、こういう話も面白いです。うまいです。
拾いモノと言えば、押井守「ゾンビ日記」。 「攻殻機動隊」などのアニメで有名な映像の人ですが、これは・・・異色と言いますか、ひょっとすると歴史に残る名作かも知れません(評価の分かれる作品とは思いますが)。
狙撃と銃のウンチクと、ゾンビは死んでいる存在なのかという考察が延々と続きます。おかげで狙撃に関する本も何冊か読みました。
「銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密」(ソフトバンククリエイティブ)、「狙撃手列伝」(原書房)
どっちも面白いです。物事はすべからく細かな事実の積み重ねで理解すべし、と思っている私としては、ウンチク話こそ真実に至る道だと思っております。

最後に、SF関係の歴史本。
「戦後SF事件史---日本的想像力」(河出ブックス・長山 靖生)、「近代日本奇想小説史 入門篇」(ピラールプレス・横田 順彌)、それから「日本SF・幼年期の終り―『世界SF全集』月報より」(早川書房)。
物事はすべからく歴史的に理解すべし、と思っている私としては、SFも過去からの流れで考えた方が理解が深まる訳ですね。

今年はどのくらい更新できますことやら(^_^;)
本年もよろしくお願いします。

「舟を編む」(光文社)アマゾンへのリンク
「ラ・パティスリー」(ハルキ文庫)アマゾンへのリンク
「ゾンビ日記」(角川春樹事務所)アマゾンへのリンク
「銃の科学」(ソフトバンククリエイティブ)アマゾンへのリンク
「狙撃手列伝」(原書房)アマゾンへのリンク
「戦後SF事件史---日本的想像力」(河出ブックス)アマゾンへのリンク
「近代日本奇想小説史 入門篇」(ピラールプレス)アマゾンへのリンク
「日本SF・幼年期の終り―『世界SF全集』月報より」(早川書房)アマゾンへのリンク
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