「トラウマ映画館」 町山 智浩2011年04月24日 01時19分

トラウマ映画館表紙
トラウマ映画とはなんぞや?
著者が観て衝撃を受けて忘れられなくなった映画、でも映画史からは忘れられ、DVD化もされていない作品が多い。
なぜそんな映画を著者は観ているかというと、小中学生が観られる時間帯に、テレビで放送していた、からである。あまり話題にならなかった外国映画は、まとめて、あるいは有名映画と抱き合わせで、放送権が売られていたようで、何度か放映されていたのである。
こういうと、駄作、あるいはゲテモノ映画のように思われてしまうが、そんなことはない。今どきのハリウッド映画のように、万人向けのハッピーエンド映画ではないかも知れない。でも、表現したいことを自由に作っている。
著者は、一つ一つの映画のどこが自分の心に引っかかったのかと、これらの映画が他の作品に与えた影響などを丁寧に記述していく。それぞれの俳優さんのエピソードなども興味深い。
お恥ずかしい話、私は、紹介されている映画25本を、一本も観ていない。それでも本書は実に楽しい。(関連する作品や紹介されている俳優さんには知っているものもあるからかも知れないが)
久しぶりの一気読みである。お薦め。

(集英社 2011年3月30日発行 1200円+税) アマゾンへのリンク
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