「海の底」 有川 浩2010年07月30日 01時46分

ジャーン 「図書館戦争」の有川浩さんの3作目です!(しつこい?)

桜祭りで公開中の横須賀基地を、突然巨大ザリガニのような生き物が襲う。海上自衛隊の潜水艦に子供たちと共に閉じ込められる二人の士官。人間を捕食するザリガニ、徒手で食い止める機動隊。

「自衛隊三部作」の中の海上自衛隊編です。

いやぁ、完成度高いわ。着想、キャラ、構成、どれを取っても三部作の最高だとワタクシは思います。
怪物どもには敵わない、と分かっていても身を挺して使命を果たす機動隊。自衛隊に引き継ぐために、市街に被害が広がらないようにして、しかも誰にも意図を気づかれずに派手に潰走して見せなければならない。理解しているのは「死んでこい」と命令する上司、引き継ぐ自衛隊、そして自分たちのみ。
ネット上のやりとりとか、随所に小道具も効いてます。子供たちの人間関係も、しっかり書き込まれてます。
それから、潜水艦に閉じこめられて生理が始まってしまい女の子が困る場面がストーリーの中で重要なんだけど、救出隊からの差し入れについて「中身はメジャーな銘柄の生理用品である。しかも夜用だ。」なんて女性作家にしか書けないよねえ。

純愛度は一番低いかもしれないけど、冒険小説ファン、いや面白い小説を読みたい方々には必読書である、と断言します!

(2009年4月25日発行 角川文庫 705円+税)
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_ 【徒然なるままに・・・】 - 2010年08月15日 16時34分

『塩の街』、『空の中』と共に<自衛隊三部作>と呼ばれているらしい最終作。
といってもお話は繋がってないし、世界観も別物。
今のところ『空の中』しか読んでないけれど、これがジュブナイルSF、ファースト・コンタクト物、それにラブ・コメディ(?)としてかなりツボだったこともあって期待していたけれど、うん、面白いじゃん。

お話は桜祭りで賑わう米軍横須賀基地に、突如巨大なエビというかザリガニというか、とにかく”甲殻類”の大軍が現れるところから始まる。次々と人を食い始めるので大パニック!
主人公の夏木三尉と冬原三尉は、有能ながらも海自きっての問題児なのだが、成り行きから、高校生の少女を筆...
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